今回は、新たにベイトリール用のロッド(竿)を検討していますので、ビギナー向けにオススメのロッドをご紹介させていただきます。
私はバス釣りを始めて数ヶ月が経ちますが、現在所有しているロッドは1本だけです。
ダイワの「エアエッジ642MLS」というスピニングリール用のロッドです。
近頃、ベイトリールを使ってみたい気持ちが強くなってきたため、新たにベイトリール用のロッドを調達してみようと思います。
スピニングリールしか使えない私からすると、ベイトリールで上手にキャストしているバサーがカッコよく見えます。
スピニングロッドのエアエッジも非常にお気に入りですが、単純にベイトリールへの憧れもあり、また、所有している642MLSは、ルアーウェイト3.5g〜11gということで、軽量なルアー向けになりますので、20gくらいのルアーもキャストできるようなロッドを検討していきます。
ミドルクラスのロッドが欲しい
ベイトリール用のロッドを買うといっても、候補は多々あります。
当然ながら、金額も数千円から10万円くらいまで幅広いですが、ある程度デザインも品質も納得して買いたいので、候補条件を下記のとおり設定します。
●予算は3〜5万円
●シマノかダイワに限る
●2ピースに限る(持ち運びと保管がラクなので)
●ルアーウェイトは〜20g程度
予算ですが、1〜2万円のいわゆるエントリー向けとなるロッドは今回は対象外とします。なぜなら例えば安価であるシマノのバスワンは、それなりに評価されているようですが、仮に私がバスワンを買ったとして、使い勝手も良いと感じた場合に『もっと上のグレードだったらどれだけ良いのだろうか?』とすぐに買い替えたくなると思うからです。逆に、バスワンを買って満足しなければ、それはそれで買い替えるわけで、結局はすぐに買い替えることになるわけです。
それだったら、少し値は張りますが、初めからミドルクラスのロッドを買ってしまった方が効率的でないかと思います。
予算3〜5万円のロッド候補
上記の設定条件(シマノかダイワで予算3〜5万の2ピースのベイトロッド)で検索すると、下記のロッドが候補となります。
・バンタム
・ポイズンアドレナ
・スコーピオン
・エクスプライド
・ブラックレーベルSG
・ブラックレーベルLG
対象ロッドの絞り込み
上記のシリーズが候補対象となりますが、とりあえず、具体的なモデルも踏まえながら絞り込みをしていきます。
また、脱落となる候補について理由を書いていきます。
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バンタムのベイトロッドは4モデルあります。対象ルアーウェイトから考えて、上限20gで問題ないかと思いますので、170Mー2の一択となります。デザインも好きですし、
これといった特徴があるわけではないですが、価格からも分かるようにロッドの構造からガイドに至るまでビギナーの私には使いこなせないほどの高品質なロッドという印象です。
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従来のモデル比で振動伝達率が28%向上したということで、まさに高感度グリップというのがポイズンアドレナの特徴になります。また、ジャッカルのマークが入ってカッコいいです。
対象ルアーウェイトから考えると、166Mー2と1610M-2が選択したとなりますが、私はなるべく遠方にキャストしたいので、1610M-2を候補とします。
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シマノのスコーピオンですが、2ピースといってもワンアンドハーフになります。私が欲しいのはセンターカットの2ピースです。センターカットとは、ロッドの中心でバラす仕様になるため、私が2ピースが欲しい理由でもある持ち運びと保管がラクなんです。スコーピオンのワンアンドハーフとは、バラした時に、約130cmと80cmと長さが異なります。これはこれで、メリットもあります(別のカーボン素材を使えるなどのメリットがあります)が、私の求める2の目的とは異なりますので、ここで脱落となります。なお、ベイトリールはスコーピオンDCのため、ロッドもスコーピオンにしたい気持ちがありましたが、どうしても2ピースのセンターカットは譲れません。ちなみに、スコーピオンには5ピースモデルもありますので、気になる方はご確認ください。
話がズレますが、今回、いろいろとロッドを物色していて気づいたのが、私が欲しているロッドがバーサタイルという位置付けであることが分かりました。バーサタイルとは、いわゆる万能な竿を指しており、バス釣でも多種多様なルアー・ワームがあるわけですが、広範囲にわたり使用できる、オールマイティなものとなります。ビギナーの私にとっては当然のことだと思いますが、バス釣りの入り口としては適しているのではないかと思います。
さて、エクスプライドですが、選択肢となる166M-2と1610M-2ですが、価格が税込みで約3万円となり、候補対象の中では最安値となります。2017年のモデルということで、もしかするとモデルチェンジも間近かもしれません。
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対象ルアーウェイト5〜18gとなりますが、メーカー希望価格が49,000円ということで候補として挙げましたが、税込53,900円と令和2年9月時点での実売価格も5万円オーバーとなります。2020年モデルと新しいこともあり、値が落ちないのでしょうか。残念ですが、対象から外します。
ダイワのブラックレーベルですが、SGとLGというモデルがあり、SGは高弾性カーボンにより、感度が敏感なため繊細な動きが得意(ワームを想定しているのだと思います)、LGは中弾性カーボンによりしなやかに曲がるためキャストが得意(主にハード系のルアーやただ巻きを想定しているのだと思います)となります。
私の場合、初めてのベイトロッドになるので、正直、なるべくオールマイティなロッドが欲しいので、何かに特化したロッドは私にはまだ早いし、そもそも判断できるに至っていません。
よって、今回はここで脱落となります(私がもっと上達してから使うべきロッドなんだと思います)。
候補ロッドの詳細比較
ここまでの検討で候補となっているモデルは下記のとおりです。
この3つのモデルについて、どのような違いがあるのか、詳しく見ていくために、下記のとおり表を作成しました。
ロッド | バンタム 170M-2 | ポイズンアドレナ 1610M-2 | エクスプライド 1610M-2 |
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全長 | 2.13m | 2.08m | 2.08m |
仕舞寸法 | 109.7cm | 106.5cm | 106.7cm |
自重 | 127g | 107g | 117g |
スパイラルX コア | - | 〇 | - |
スパイラルX | 〇 | - | - |
ハイパワーX | 〇 | - | 〇 |
対象ルアーウェイト | 7~21g | 7~21g | 7~21g |
適合ライン(ナイロン・フロロ) | 8~16lb | 8~16lb | 8~16lb |
グリップタイプ | セパレートコルク | フルカーボンモノコック | コルク+EVAセパレート |
グリップ長 | 251mm | 240mm | 250mm |
テーパー | RF | RF | RF |
定価(税込) | 49,500円 | 40,150円 | 30,250円 |
CL4+ | 〇 | 〇 | 〇 |
ガイド材質 | チタン/SiC | ステン/SiC | ステン/SiC |
※上記の表は、シマノ公式サイトを参考に作成したものです。
全長については、バンタムが5cm長いですが、対象ルアーウェイトからしてバンタムシリーズでは7.0フィートしか選択肢がないですし、全く気にしません。
仕舞寸法についても、持ち運びや自宅での管理のうえで支障ありません。
気になるのが自重です。全長が5cm長いこともありますが、それにしてもポイズンアドレナに比べてバンタムが20g重いというのは気になります。
自重の優劣としては、ポイズンアドレナ>エクスプライド>バンタムとなります。
次にそれぞれのロッドに採用されているテクノロジーを比較します。表のグリーン部分になります。
スパイラルX コアというのは、ロッドの基本構造に用いているテクノロジーの名称で、曲げ、ネジレ、つぶれなどのあらゆる方向に対して高強度化したものです。スパイラルXも同様のテクノロジーですが、スパイラルX コアの方が、スパイラルXよりさらにネジリ強度10%アップ、つぶれ強度15%アップしているそうです。簡単に言えば、軽さを維持しながらも剛性が向上しているということです。
エクスプライドはこれらのテクノロジーを用いていませんが、CL4+というカーボン素材を用いており、その上からハイパワーXというカーボンテープをX状に締め上げており、それによりネジレを抑え込んでいるようです。ちなみに、バンタムは、スパイラルXの外側からさらにハイパワーXを用いることで性能を上げています。
それぞれ違いが見られますが、ビギナーの私にはどのロッドも申し分ない強度と軽量さを備えているかと思われます。
基本構造の優劣としては、バンタム>ポイズンアドレナ>エクスプライドになるかと思います。
グリップについてですが、コルク、フルカーボンモノコック、コルク+EVAとそれぞれ違いが見られます。個人的にはフルカーボンモノコックが高感度の期待値が高く気になります。
グリップは好みが分かれると思いますが、私自身としては、ポイズンアドレナ>バンタム=エクスプライドとなります。
ガイド材質については、バンタムが一人勝ちとなります。バンタムはチタン、ポイズンアドレナとエクスプライドはステンレスとなりますが、軽量さ、強度、耐食性のすべてにおいてチタンが優れています。また、硬度も高いため、高感度となります。
ガイド材質の優劣としては、バンタム>>ポイズンアドレナ=エクスプライドとなりますが、正直、私は気にしません。というよりまだ釣りを熟知していないため、頭では違いを理解できますが、実際に体感していないので何とも言えません。
ちなみにガイド材質の『SiC』というにはシリコンカーバイド(Si:ケイ素(シリコン)、C:炭素(カーボン))の略称で、ガイドの内輪の部分に使われています。
ということで、予算3〜5万円で2ピースのベイトロッドを検討しているわけですが、コスパの面からエクスプライドも捨て難いですが、先進テクノロジーを用いているバンタムとポイズンアドレナの2択に絞りたいと思います。
バンタムかポイズンアドレナか迷いすぎる
いろいろ検討してきましたが、最終的に2つの候補まで絞り込みました。
もうスペックだけでは優劣をつけ難いので、あとは実際に握ってみて直感で決めようと思いまして、最寄りの釣具店へ向かいました。
型番は異なるものの、バンタムもポイズンアドレナも店頭に並んでいましたので、実際に手にとってみました。
個人的な印象として、デザインとしてはバンタムの上品さが好きです。ポイズンアドレナは若いというか、アグレッシブな印象です。ただ、ポイズンアドレナはセールということでなんと30%オフというお値打ち価格になっていました。
迷っているなら安く購入できる方がいいので、ポイズンアドレナを買おうと思い、店員さんに在庫の確認をお願いしました。
店員さん:「いつ入荷するか未定です。他の店舗にも在庫無いようです。」
まさかの品切れという結末・・・
家に帰ってから、いろんなお店の在庫を調べましたが、ポイズンアドレナ1610M-2の新品は売っていません。ようやくバンタム 170M-2の新品を見つけたので、即買いました。
ということで、最後の2択までは絞り込んだのですが、最終的には在庫の有無でバンタム 170M-2を購入するという結果となりました。これも運命だと思います。バンタムの使い心地については、あらためて記事にしたいと思います。
長々と検討プロセスを書いてきましたが、少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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