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象印と山善のスチーム式(加熱式)加湿器を使ってみた感想

象印山善(ヤマゼン)のスチーム式加湿器をどちらも使ってみましたので、比較しながらレビューしたいと思います。

これまでの経緯として、象印のスチーム式加湿器、高価格帯であるダイキンの加湿機能付き空気清浄機、無印の超音波うるおいアロマディフューザー、そして最近ではヤマゼンのスチーム式加湿器を使っておりますので、それぞれの比較やメリット・デメリットも含めてお伝えしていきます。

 

目次

 

スチーム式加湿器は優秀だが、子育て世帯は注意が必要

私はもともと象印のスチーム式加湿器を2011年~2013年の3シーズン使っていました。お湯を沸かすポットのように、水を加熱して蒸発させることにより加湿させるというシンプルなものです。実際に、ポコポコと湯沸かし音が聞こえるので、神経質な方は気になるかもしれません。

スチーム式(加熱式)の加湿性能や衛生面では非常に満足度が高いですが、当時はまだ子どもが赤ちゃんでしたので、やけどの心配がありました。

現在は、トリプル安心設計(チャイルドロック、ふた開閉ロック、転倒湯漏れ防止構造)が備わっており、事故防止の策も講じられておりますが、それでもやけどのリスクはゼロではありません(ロックをし忘れるといった人為的なミスも考えられます)。

どうしても子どもから目を離してしまうことはありますし、子ども自身が『加湿器は熱いものだ』と認識できるまでは注意が必要だと私は考えています。実際に、山善のスチーム式加湿器には『幼児の手の届く場所で使用しない』旨の警告が本体に記されています。

ということで、我が家は新たな出産(2人目の出産)のタイミングを機に、スチーム式(加熱式)を手放し、ダイキンの加湿機能付き空気清浄機に切り替えました。

 

ダイキンの加湿機能付き空気清浄機はお手入れを怠ると臭くなる

加湿機能付き空気清浄機はダイキンのMCK70RKS(2014年)というものと、MCK70VKS(2019年)の2モデルを使用してきました。基本的に加湿機能は冬シーズンしか必要としませんので、それ以外の季節は空気清浄機としてのみ使用が可能です。

定期的なお手入れとして、フィルターの掃除(約2週間に一度)、加湿トレー・加湿フィルターユニットの掃除(約1ヶ月に一度)が必要です。

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☝これが加湿フィルターユニットになります。定期的なお手入れができる方は問題ありませんが、お手入れする自信がない方は下記の文章をぜひお読みください。

実際に使ってきた感想として、1シーズン目は問題ないとしても、2シーズン目はフィルターの手入れを少しでも怠ると、古臭い雑巾のような臭いが漂います。一度フィルターに雑菌の臭みが付いてしまうと、重曹で着け置きをして臭みを取り除けたと思っても、またすぐに臭くなってしまいます。

結局は、毎週のようにフィルターのお手入れをしないとキレイな状態は保てなくなりました。無駄なことはできるだけ省きたい私の性格からすると「やってられるか?」と思うほど面倒です。

この商品は某家電量販店で購入したわけですが、ダイキンの方がいらしていて『普通に使っていれば異臭はしないはず!』と言ったために購入しましたが、我が家のお手入れは一般的ではないようです。

この問題は、おそらくダイキンだけではないはずです。他のメーカーも同じような手法(フィルターを水で濡らしてファンで飛ばす手法)で加湿していると思いますので、こまめなお手入れに自信がない方には正直おすすめできません。

 

無印の超音波うるおいアロマディフューザーは加湿機能がない

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無印の超音波式のアロマディフューザーは使用して3~4年経ちますが、買って良かったと思っています。超音波によりスイッチONですぐに細かなミストが噴き出てきますし、高温にならないので安心して使えます。また、無印のアロマはいい香りですし、ラインナップも豊富です。ちなみに、私はラベンダー、スイートオレンジ、ペパーミントの3種類を持っています。

また、お手入れも非常に楽で、異臭は皆無です。ただ、加熱処理がされないがために、清潔に保っていないとそのまま雑菌を拡散することになるのであくまでも清潔に保つ必要があります。

で、私の誤解ですが、実は加湿機能はないそうです。あくまでアロマの香りを部屋に拡散させるものであり、加湿としての効果はないとのこと。

ちなみに、加湿機能を求める場合は『超音波アロマディフューザー・大(加湿機能付)』という商品がありますが、税込14,900円とそれなりにお高いです。

 

一周りした結果、お手入れが楽なスチーム式に行き着いた

加湿機能付き空気清浄機のお手入れの面倒さがイヤになってしまったので、新たに別の加湿器を検討することにしました。加湿器を購入するにあたっての条件は下記の2つです。

・お手入れが面倒でないこと

・清潔さ(衛生面)を保てること

この答えは簡単です。過去に使っていた『象印のスチーム式加湿器』が条件をクリアしています。約10年前に使用していましたが、当時は子どもが小さく、やけどが心配でしたが、今では小学生になりましたので、むやみに触れることもありません。

ということで、新たにスチーム式の加湿器を購入することにしました。

 

しかし、

象印のスチーム式加湿器の価格が高騰していました

 

私が購入しようとした商品はEE-RQ35というモデルです。価格はオープン価格となり、2020年11月までは12,000円~15,000円で販売されていましたが、12月中旬から一気に価格が高騰し、倍以上の値段になってしまいました。

ここでは価格が高騰した理由については触れませんが、個人的には倍以上のお金を出してまで象印の加湿器を購入する気にはなりません。

他のスチーム式加湿器を探すことにしました。

 

山善のスチームファン式加湿器を使ってみた感想

象印のスチーム式加湿器の価格高騰により他メーカーのスチーム式加湿器を探しましたが、実はあまり選択肢がありません。候補の1つがYAMAZEN(ヤマゼン)のスチームファン式加湿器(KSF-L302)になりますが、実はこれも価格高騰の現象が見られました。運よく手ごろな値段で購入することができましたので、レビューしたいと思います。

 

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山善の加湿器は、象印の加湿器よりもデザイン性は高いと思います。けっこうスタイリッシュです。カッコイイ炊飯器のようにも見えますが、加湿器になります。上蓋の丸い部分が吹き出し口になります。ちなみに吹き出し口10cmくらいまでならスチームに触れてもほんのり暖かい程度ですが、それ以上手を近づけるとかなり熱いです。

 

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☝プラグ部分はマグネット式になります。ケーブルに足を引っかけてしまっても、すぐにプラグが外れるため加湿器が転倒することはありません。比較的小さな力で外れるので安心です。これについては象印も同様の対策を採用しています。

 

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☝最大のメリットは、タンクが簡単に取り外せることです。象印の加湿器はセパレートできないので、残った水を捨てるとき、タンク内の洗浄に苦労しました。その点では山善の加湿器の方が優れていると感じました。

 

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山善の加湿器もチャイルドロックがあります。チャイルドロックのスイッチを長押しすることでロックがかかり、他のスイッチを押しても反応しなくなります。

ただ、大きな問題が1つありました。チャイルドロックをかけても蓋の開閉はロックされませんので、加湿中も蓋を開けることができてしまいます。小さなお子さんがいる家庭では注意が必要かもしれません。この点は象印の加湿器は蓋の開閉についてもロック機能がありますので、より安心性が高いと感じます。

 

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山善の加湿器は、持ち運びやすさに問題があります。象印は取っ手ハンドルが付いていますが、山善の場合は上の画像の赤い丸で示したとおり、加湿器の下部が持ち手となります。

加湿器をいつも同じ場所で使用するのであれば支障ありませんが、例えば、日中はリビングで使用し、就寝時に寝室へ持ち運ぶというケースもあるかもしれません。そうすると、高温のお湯をが入っている状態で運ぶわけで、もしかするとお湯がこぼれてくるかもしれない状況で加湿器の下部を持つのは恐いです(私は毎晩慎重に運んでいます)。

 

肝心の加湿性能ですが、水を加熱し蒸気が出るまで約30~40分と時間がかかる(象印は通常運転で約20~25分で加湿する)ものの、加湿能力は非常に高いと思います。私は20畳のリビングダイニングでも使用していますが、満足しています。暖房を付けながら併用していますが、弱運転でも潤い効果を感じます。また、象印と比較して湯沸かし音は静かです。

改善してもらいたい点としては、水がなくなったときのお知らせが気づきにくいことです。給水ランプが赤く点滅するだけなので、そもそも気づきにくく、気づいたときには、カラカラの状態になっており、白い付着物(カルキだと思います)が付着しています。

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☝タンク内の水が空になると、写真のように汚れてしまいます。洗えば簡単に落ちるので心配はありませんが、できればピープー音でもお知らせしてもらいたいです(象印はブザー音でもお知らせしてくれます)。

以上、山善象印のスチーム式加湿器の比較をベースにレビューしましたので、参考にしていただければ幸いです。ブランド力では象印の方がどうしても魅力的に思えますが、価格高騰もあって初めてヤマゼンの加湿器を使ってみたところ、非常に良い買い物をしたと思っています(2023年11月時点でも同じく山善の加湿器を使い続けています)。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。