今回は、雑草のあらゆる対策について、検討・評価をしていきたいと思います。
少々長くなりますが、土地の規模、予算、必要な負担や手間、見栄えや景観などいろいろな角度から整理しますので、ぜひ参考にしてください。
【目次】
雑草対策には大きく3つのタイプがある
雑草対策には、①生えている雑草を
これら3つのタイプについて、具体的には下記のような対策が考えられます。
【除草タイプ】
・草抜き、草刈り
・除草剤の散布
・バーナーで焼く
・熱湯をかける
除草タイプについて全体的に共通していることは、どうしても定期的な手間はかかることです。一方で、メリットとして比較的お金がかからない、そして緑を減らさなくていい方法であると言えます。
それでは、具体的な対策を1つ1つ解説していきます。
『草抜き、草刈り』
狭小な土地であれば手で草抜きをすれば十分であり、草抜きではとても対応しきれない時には、鎌や草刈り機を使用することもあるでしょう。ちなみに、草刈りは草抜きは一見すると非効率的のようにも感じますが、非効率であるが故に、経済的であるとも言えるのです。どういうことかというと、例えば、休日に草刈りをしなければならないため、お金を使う機会が減ると考えられます。もし、休日に草刈りをまったくする必要がなかったら何をしますか?外出して余計にお金を支出する可能性は否定できないですよね。なお、私は
『除草剤の散布』
除草剤による雑草駆除は狭小な土地から広大な土地まで対応できる方法です。ちなみに、個人的にオススメなのは、長期(6ヵ月以上)に渡って効果が持続する除草剤です。価格の安さだけで除草剤を選んでしまうと、結果的には除草剤を散布する頻度が増えますので注意が必要です。基本的に液状タイプの除草剤は生えている草を枯らしますが、粒状タイプの除草剤はそもそも草を生えさせない事前予防としての防草機能も期待できます。
☝除草剤の使用は、
『バーナーで焼く』
雑草を焼くためのバーナーというものがあります。私自身、2~3年使用していました。私がバーナーを使用していた理由は、子どもへの影響を配慮してのことです。単純にバーナーで草を焼いて駆除する方法のため、人体への影響を心配しなくていいのがメリットになります。また、除草剤と比較すると、ランニングコストが抑えられます。一方で、実際に使ってみて感じたことは、雑草の繁茂状況やバーナーの火力にもよりますが、バーナーは期待したほどの作業効率ではありませんでした。また、草を焼いた後の臭いが少し気になります。
『熱湯をかける』
雑草を駆除したい面積が狭小であるならば、熱湯をかけるものオススメです。キッチンで沸騰させたお湯をすぐに雑草にかける必要があるので、かなりの手間ですが、効果はあります。また、アリなど大量の虫を発見したときに、熱湯をかけて駆除するのも効果的です。熱湯を用いるメリットとしては、人体(特に赤ちゃんや幼児など)への影響がないことと、
ただ、やかんで湯を沸かして熱湯をかけるとなると、ちょっとしたスペースであれば対応できますが、広範囲に熱湯をかけるとなるとかなりの手間を要します。
【防止タイプ】
除草タイプに続いて、防止タイプによる雑草対策をご紹介します。防止タイプに共通して言えることは、雑草をそもそも生えさせないわけですから、
『防草シートを敷く』
防草シートは我が家でも多分に使用していますが、ザバーンという防草シートは非常に丈夫であり高品質なため、一度敷いてしまえば、
『人工芝生を敷く』
芝生をご検討の方は、天然芝か人工芝で悩むかと思いますが、私は
『玉砂利やバークチップを敷く』
玉砂利やクラッシャータイプの砂利は、和洋風に関係なくいろいろな使い方が可能です。また、
『固まる土を敷く』
水をかけるだけで固まる土というものがあります。草が生えることができないほどに硬い土であるという理屈ですが、土地の使用状況や面積を十分に考慮したほうがいいと思います。きちんと施工できればいいですが、
『コンクリート、インターロッキングなどを敷く』
これはもう外注して庭を造園してもらうような場合を意味します。住宅の庭造りを得意とする業者はそれぞれの地域にあるかと思いますが、打ち合わせの段階から「とにかく雑草対策を優先にデザインしてもらいたい」という希望を伝えれば、自ずとコンクリートや、ブロック、インターロッキングなどを使用するスペースは多くなります。もっとも安価なものの代表格がコンクリート敷きかと思いますが、我が家ではコンクリートを洗い出し仕様にしたり、人工芝生、コンクリート枕木、ピンコロなども用いることで景観に配慮しています。
【目立たなくするタイプ】
・グランドカバーを敷く
雑草が生えていても、グランドカバーを共生しており、
『グランドカバーを敷く』
我が家ではグランドカバーとして、イワダレソウ(=リッピア)、ワイヤープランツ、タイムを植えています。写真はイワダレソウですが、非常に伸びが早いので、放置しているとどんどん広がっていきます。一方で、雑草が生える余地はほとんどなくなり、雑草が生えたとしても、雑草自体の存在感がなく目立ちません。私の場合は、定期的に草刈り機でグランド-カバーも雑草も一気に刈ってしまいます。夏の時期は2~3週間に1回くらいのペースで刈っています。小さくてかわいい白い花を咲かせます。
☝こちらはワイヤープランツになります。イワダレソウほどではないですが、成長速度が速いので、年に2回ほど刈込みをしています。グランドカバーは、雑草を目立たなくする機能のありますが、庭に緑やインパクトを与えるのに効果的であると考えています。
番外編『塩をまく』はやめておけ
雑草対策として「塩をまく」と効果的であると言われます。確かに塩をまくと草は生えません。むしろ、生えないどころか半永久的に生えません。しかし、
まず、撒いた塩は分解されませんので、そこに塩がある限りずっと効果が持続します。例えば、塩を撒いた場所が駐車場であるならば、車に悪影響を与えます(金属は塩に弱いです)。塩を撒いた場所が自宅の敷地であるならば、住宅の基礎部分のコンクリートの鉄筋に影響を与える可能性があります。さらに、塩を撒いた土地の隣がもし農地であったなら、雨水と一緒にながれた塩のせいで、農作物が育たなくなる可能性があります(訴えられる可能性もあります)。ということで、塩を撒くのはやめましょう。
結局、最強の雑草対策は?
これまでいろいろと雑草対策を試してきた結果、あらゆる面で
防草シートの最大の魅力は、
対応可能な土地も幅広く、初期費用も安く、自分ひとりで施工でき、ランニングコストはかからず、景観デザインも工夫でき、長期的な効果が期待でき、撤去も簡単ということで最強のアイテムだと思います。
たとえば、バークチップやウッドチップ、レンガチップの下地に防草シートを使用すれば、防草効果を保ちつつナチュラルな雰囲気を醸し出すことができます。我が家では、人工芝生の下地、砂利の下地、剥き出しの状態で使用しています。
コンクリートを打設してしまうと、将来的に例えば、建物を増築するときなどにコンクリートを壊して除却する必要があります。それはそれでお金がかかってしまいます。防草シートであれば、撤去も自分ひとりで容易にできます。
防草シートは、狭い土地から広い土地まで比較的いろんな規模の土地でも使用できます。お金も
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。