今回は、マキタのバッテリーと互換性のある「電動剪定ハサミ」をご紹介します。
マキタ純正品の剪定ハサミはあるのか?
私は、もともと18Vのバッテリーを用いるマキタの充電式草刈機を所有しています。
マキタといえば、近年は同一のバッテリーで使用できる多様な製品がラインナップされています。
例えば、庭木や果樹の枝切り、剪定を想定したマキタ商品として、充電式レシプロソー(電動ノコギリ)、充電式ハンディソー(電動小型チェーンソー)、充電式ヘッジトリマ(電動刈込機)がありますが、現時点で18Vバッテリー用の剪定ばさみは販売されていません(R5.4月時点)。
36Vのバッテリーであれば、マキタでもUP361DZなどの充電式せん定ハサミのラインナップがありますが、価格が20万円弱と高額になります。
仕事で使うわけでもなく、家庭用に使うにはとても買えるものではありません。
10.8Vのバッテリー用としてUP100DZなどの充電式せん定ハサミもありますが、こちらもバッテリーを除いた本体だけで10万円弱と非常に高価です。
結論、
より低価格である電動ノコギリやチェーンソーの購入も検討しましたが、これらは相当なパワーがあるので、片手で工具を扱い、もう一方の手で枝を抑えなければなりません。つまり、両手での作業が前提となります。
剪定ばさみを電動化するにあたり、主に直径1cm~2cmの枝を切る作業となると、できる限りこれまでの手動の剪定ばさみと同じように、
☝現在、使用している剪定ばさみです。
剪定ばさみは思いのほか体力を使います。直径が数ミリの枝であれば支障ありませんが、1cm以上の枝を剪定するには相当な力を加えないと切れません。これを何十回、ときには100回以上繰り返すとなると、腕が筋肉痛になります。
もっと軽快かつスピーディに作業することを目的に、バッテリー式の電動剪定ばさみの購入を検討したわけですが、マキタ商品は高価過ぎて買えません。
そこで、マキタ商品ではありませんが、
それが、今回ご紹介する中国製の電動剪定ハサミになります。
Eliklivというメーカーですが、正直聞いたことはありませんでした。
マキタとは異なり、聞いたこともないようなメーカーのため、購入に際し不安はありましたが、思い切って購入してみましたので、レポートしていきます。
Eliklivの充電式剪定ばさみを使ってみた感想
私が購入したEliklivの充電式剪定ばさみは、本体だけなので価格は6,900円でした(R5.4月時点)。
☝外観です。あまり耐久性は強くなさそうですが、刃物の危険物であるため、収納管理のうえで外箱が標準で付属するのは非常にありがたいです。
☝外箱を開けると、このように商品が格納されていました。
きちんと説明書も付属しています(後で拡大したものを載せています)。
☝外箱の中身ですが、説明書以外は、このようになっています。
電動剪定ばさみ本体、替え刃×、研ぎ石、工具(レンチ)、ねじが同封されています。ちなみに、替え刃やねじはあくまで予備のものです。電動剪定ばさみの本体には、すでに刃やねじがきちんとセットされていますので、お手元には完成した状態で届きますので、配達後すぐに使用ができますので安心してください。
☝説明書の1ページ目です。
☝説明書の2ページ目です。
上部にメンテナンス手順がイラストで記載されていますが、なんと赤丸で記されている番号が数字順になっていません。ここで少し不安になる。
使用方法の詳細は省きますが、スリープ機能などの安全に配慮された設計になっています。
また、説明書に記載があるとおり、剪定ばさみの使用に際し、潤滑油を差す必要がありますが、潤滑油は付属していないので、自分で用意する必要があります。
刃の良好な状態を長持ちさせるためにも、潤滑油を差すことが、メンテナンスのうえで必要なのは容易に理解できます。
☝説明書の3ページ目です。
注意点として、本商品に対応可能なマキタの18Vバッテリーの型番が記載されていますので、購入前にご確認ください。
これで説明書は以上になります。
☝私が所有しているマキタの18Vバッテリーになります。これについては、動作確認済みです。
まさにコスパ最強、作業効率は飛躍的に向上する
結果から言います。満足度高すぎます。
説明書の2ページ目に、手動剪定よりも10倍効率的に機能すると記載されていますが、実際に10倍かどうかわかりませんが、作業効率は異次元なほど向上します。
トリガーを引いて、スパスパッと枝を切っていきます。
ただ、刃や本体への負担を考えると、長期的に良好な状態を維持するためには、3cm以上の枝をたくさん切るのは、使い方として限界値のように感じます。
太くても2cm程度の枝の選定に使うのであれば、安心して使えます。
☝これは、太さ約2cmの枝です。私の親指(2.3cm)より少し細いですが、これくらいの枝であれば、何の問題もなくスパスパッと切れます。
スイッチのオンオフも、電源ボタンを長押しするだけなので、使いやすさも文句ありません。また、電源オフ時には、トリガーを長押しすることで、刃を閉じた状態にできるなど、
☝約1時間で高さ2m程度の庭木を7本も剪定することができました。しかもほとんど疲れません。
これまでの手動の剪定ばさみだったら、1日かけても終わるかどうか(おそらく体力的に1日では終わらないと思います)。
気になるバッテリーの消耗も全く問題ない
今回のテストでは、木の枝の剪定を約1時間(高さ2m程度の庭木7本分の枝の剪定)、剪定した枝をさらに10cm程度に細かく切る作業が約1時間半かかりました。
それでもバッテリーの消耗はほんの数パーセントです。
約2時間半の作業を終えてバッテリーの充電をしましたが、ものの数分で満充電となりました。
☝ちなみに、こちらがマキタのバッテリー充電器です。
私のバッテリーはマキタの純正品であるBL1850B(18V 5.0Ah)を使用しましたが、何の問題もなく使えました。
2時間半の作業中でずっと電動剪定ハサミを使い続けたわけではありませんが、それでも
今回は、Eliklivという中国メーカーの電動枝切りハサミを使ってみたわけですが、半信半疑で購入したものの、実際に使ってみるとかなり満足度の高いものでした。
良好な状態がどれくらい続くのかという問題はありますが、これは使い続けてみないと分かりません。長期間使い続けてみて、参考になることがあれば追加でレポートしようと思います。
この記事が、少しでも購入を検討している方の参考になれば幸いです。
非常に使い勝手が良いですが、片手で作業ができるため、もう片方の指をケガしないよう使用には十分に注意してください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。