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投資以外でお金を儲ける『住宅ローンの繰上返済』による節約術

コロナ禍にあっては、これまでの生活に比べて交際費や娯楽費などの支出が抑えられている方もいらっしゃると思います。

私も、昨年から旅行にも行っていませんし、遠出すらしていません。外食もかなり減りました。いろいろと支出が減った反面、貯蓄額が少し増えました。

さて、仮に数十万~数百万円というある程度まとまった貯蓄額についてどのような使い道が最適かを考えてみようと思います。

欲しいモノを買う

そのまま貯金する

投資など資産運用

『欲しいモノを買う』については、浪費家に多い発想かと思います。まとまったお金が手元にあると、買い物をしたくてウズウズした気持ちになってしまいます。しかしながら、今現在、物欲をそそるようなお目当てのモノはありませんので、他の有効な手段を検討することにします。

『そのまま貯金する』については、リスクはありませんが金融機関への預金利息はほぼありません。ノーリスクノーリターンといったところです。お金にもっと働いてもらいたいものです。

『投資など資産運用』について、言い換えれば、貯まったお金を活用して、さらに資産を増やすことになります。例えば、株式投資などが該当しますが、利益が期待できる反面、損失となるリスクもあり、初心者が気軽に手を出せるようなものでもありません。

何かリスクゼロでお金を増やす方法はないのでしょうか?

 

住宅ローンの繰上返済でお金を節約

投資とは性質が異なりますが、住宅ローンの利息を減らすことでお金の節約ができます。これは、長期的に見れば、結果としてお金を稼ぐのと同じ作用があると考えることができるのです。

つまり、私は、繰上返済も投資の一環として考えています

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繰上返済でどれくらい得するのか

戸建ての住宅やマンションを購入するにあたり、ほとんどの方が住宅ローンを利用しています。住宅ローンの額は首都圏と地方でも相当なバラつきが見られますが、大まかな参考ということで、借入金額2,000万円と3,000万円の2パターンでシミュレーションしてみます。

なお、シミュレーションにあたり、金利は1%、元利均等返済で計算し、繰上返済手数料は無料(実際に手数料無料の金融機関は複数あります)、繰上返済方式は期限繰上方式、計算途中での千円単位以下の端数は切り捨てるなど多少の誤差が生じておりますので、あくまで概算として参考にしてください。

 

借入2,000万円 25年ローンの場合

毎月の返済額76,000円で計算

当初の利息の合計支払額は約2,587,000円

金利1%で計算

ローン開始から5年目(残額約1,700万円)に50万円を繰上返済に充てると、最終的な利息合計は約2,474,000円となります。

繰り上げ返済により約11万円も利息を減額できます。

私の感覚としては、50万円を前払いすることによって、結果的に11万円得をしたという受け止め方をしています。

また、15年目(残額約920万円)に50万円を繰上返済に充てると、最終的な利息合計は約2,532,000円となり、約5万円の利息を減額できます。投資的な発想で、50万円で5万円の利益を生み出したと考えると、投資額の10%の利益を得たことになるのです(ただし、株式投資などと異なり、元手となる資金は消化されるため残りません)。

 

借入3,000万円 30年ローンの場合

毎月の返済額97,000円で計算

当初の利息の合計支払額は約4,706,000円

金利1%で計算

ローン開始から5年目(残額約2,640万円)に100万円を繰上返済に充てると、最終的な利息合計は約4,421,000円となります。

繰り上げ返済により約28万円も利息を減額できます。

また、15年目(残額約1,700万円)に100万円を繰上返済に充てると、最終的な利息合計は約4,542,000円となり、約16万円の利息を減額できます。

 

このように、繰上返済によって、本来支払うべき利息を減額することで、将来的な支出を抑えることができます。また、支払期間の短縮できるメリットもありますが、少しでも利息を減額したいのであれば、繰上返済は早ければ早いほどお得になることが分かります。

資産運用とは性質が異なるものの、結果的に手元により多くのお金を残すことができますので、リスクがないメリットも考慮すると、繰上返済は非常に魅力的に感じます。

 

繰上返済は余裕をもって行うこと

注意点として、無理してまで繰上返済をしないようにしてください。

急な出費に備えたお金は常に必要です。そのような予備的な資金を差し引いても手元の資金に余裕があるときに繰上返済をすれば十分かと思います。投資との大きな違いとして、繰上げ返済したお金は戻ってきませんので、無理してまで繰上返済はすべきではありません。長期的にお金を手元にどれくらい残しておくか、きちんとシミュレーションをしてもなお、資金に余裕があるときに繰上返済することをおすすめします。

また、住宅ローン控除による税制優遇を十分に活用したうえでの返済をおすすめします。

以上、今回は住宅ローンの繰上返済についてお送りしましたが、リスクのある資産運用に抵抗がある方でも、住宅ローンの繰上返済であれば、リスクもないうえに、結果的にお金を浮かせることができますので、ご検討してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。